こんばんは。三島友紀FP事務所の三島です。前回ライフプランとはどんなものか子連れの外出に例えてお話しさせていただきました。「お出かけ先でこんなことが起こるから、それに備えてこれを用意しておこう」という考え。そしてその資料。これこそがライフプランだということですね。
ライフプランはプロに頼むだけではなく、日本FP協会のHPからひな形をダウンロードして自作することもできます。今日はライフプランを作るにあたって把握しておかなければならない項目をお伝えします。これさえ把握しておけばライフプランを自作することも可能!ライフプランを作ってみたいな。という方はまず。この項目を抑えることから始めましょう。

1、ライフデザイン

ライフデザインとは「どのような生き方をしたいか」です。

・人生の目標・夢は?
・結婚はいつするのか?子供は作るのか?何人が希望か?いつころの出産予定か。
・仕事は今の仕事を定年まで続けるのか?転職や独立などを考えているのか。
・奥様が正社員の場合、どこかで退職をするのか?また復帰するとしたら正社員か、パートか。
・子供にはどういう教育を受けさせるか。中学、高校、大学は私立の考えはあるのか。
・自宅は購入するのか。購入するとしたらいつから何年ローンを組むのか
・旅行などのイベントはどのくらいの頻度でやりたいか。車の買い替えの頻度は。

このあたりについて検討を「家族で」行います。子供がいなかったり小さい場合は夫婦2人で。子供がある程度大きかったら子供にも意見を求めてもいいでしょう。大事なのは1人で勝手に進めてしまって、他の家族から私はそんなふうには考えてない。と言われてしまいプランが根本から崩れてしまうことです(これは意外と多い)
そうならない為にも家族の意見を可能な限り1つに集約しておくことが大事です。

集約された意見はライフイベント表に家族それぞれの年齢と合わせてまとめておき、一目でどのタイミングでイベントがやってくるか把握できるようにしておきます。

ライフイベント表(記入例)

2、収入(可処分所得)

収入はライフプランのキャッシュフロー表を作るにあたっての基礎となる金額です。基本的にはキャッシュフロー表には可処分所得を記入します。そのまま可処分所得だけを記入してもよいですし、総支給額や税金などを合わせて記載してもいいです。収入は会社員の人と自営業やフリーランスの人では計算方法や内容が異なります。

①収入(総支給額)

会社員であれば源泉徴収票の「支払金額」というところに一年間の総支給額がのっています。自営業やフリーランスの人は単純に一年間で得た売上総額です。

②社会保険料など

①の収入から引くことで、手取りの収入(可処分所得)を計算することができます。社会保険料の中身は健康保険料、年金保険料、雇用保険料(会社員のみ)などがあります。会社員の人は源泉徴収票に。自営業の人は自宅に送られてくる「領収済通知書」などで確認をすることができます。

③税金

会社員は給与が支給されるとき、同時に税金は引かれてしまいます。自営業の人は翌年に確定申告をすることで、翌年に税金を納めることになります。そしてその支払った税金は全額所得控除になるので、その年の税金の計算には使うことはありません。
所得税の金額は源泉徴収票に記載されておりますし、住民税の金額は所得のおよそ10%として計算して出します。

④経費

これは自営業の方だけです。自営業の強みの一つに業務に関する支出は経費として計上でき、その分所得を下げることができ、税金や社会保険料を下げることができます。

これら4つの項目がわかれば、
総支給額-社会保険料など-税金(-経費(自営業者のみ))=可処分所得
となり。収入(可処分所得)を求めることができます

3、収入(年金)

今の制度ですと、繰下げ受給や繰上げ受給の行わなければ65歳から年金を受け取れることができます。年金は老後の生活を支える基盤となるものですので、まだお若い方でも年金受取予想金額を把握しておかなければ、キャッシュフロー表を作ることはできません。

受取予想金額の把握には「ねんきんネット」をご利用ください。
今までの収入金額などから概算の受取金額を調べることができます。

4、支出(基本生活費)

ここからが支出に関わる数字です。支出はその役割によって分類を分けた方がいいです。基本的に家計簿をつけている方でしたらその該当する費目を合計すればすぐ出るでしょうし、家計簿をつけていない人でも1週間の支出したレシートを集めて48倍したり(4週×12か月)水道光熱費などの引き落としされている出費をまとめておくことで概算は計算できます。

支出(基本生活費)に含まれるものとして主なものは

・食費
・水道光熱費
・通信費
・日用雑貨費
・レジャー費
・おこずかい    などです。

人によって項目は変わってくると思いますので調整してみてください。

5、支出(固定費)

固定費は毎月支払うお金のうち金額が大きくなりやすく、ライフプラン上重要なものが入ります。費目でいえば「教育費」「住居費」「保険料」「車両費」などが該当します。

キャッシュフロー上に計上する際には後で見直しがしやすくなるように、それぞれの費目ごとに記載するやり方の方がおすすめです。

6、支出(臨時支出)

最後に臨時支出ですがこれは毎年支出があるわけでなく、ある特定の年のみ支出が発生するもので、その額が多く影響が大きいものです。

たとえば以下のようなものです。

・子供の結婚式費用
・出産費用
・高額な家具・家電の購入費用
・(住居費・車両費に含めない場合)リフォーム費用、車の購入費用

7、年間収支。貯蓄残高

ここまでの収入と支出をすべて計算できれば、あとは「収入合計」から「支出合計」を差し引いた金額が1年間に貯蓄できる額となります。この時点で貯蓄できる金額がマイナスになった人は支出の見直しが必要です。

また毎年の貯蓄できる金額が年々積み重なっていき貯蓄残高が増えていきます。大きな病気。リストラや転職による収入減などのリスクに備え、最低でも6か月分の生活費。できれば1年間分の生活費が蓄えられている状態を保ちましょう。なお、貯蓄残高には現預金だけでなく、株式や投資信託、貯蓄性のある保険商品を加えてもよいでしょう。

 

いかがでしたでしょうか?
基本的にこの7つの数値を把握することができれば個人でライフプランを作成することも可能です。ライフプランは作ることが目的ではなく、作成したライフプランに問題があればそれを改善するよう検討し、行動することが目的です。たとえば今は毎月きちんと貯蓄ができているが、子供が大学生の時にはキャッシュフローが悪化し、赤字家計になり、貯金がマイナスになってしまう。という事だって考えられます。そうならない為にもキャッシュフローを作成した段階であらかじめ問題点を把握しておく必要があるのです。
ライフプランが順調に作成でき、皆様の家庭がよりよい状態になることをお祈りしております。