こんにちは。三島友紀FP事務所の三島友紀です。関東はもう2週間くらいずっと雨が降っています。梅雨らしいといえば梅雨らしいのですが、さすがにそろそろ太陽が恋しいですね。九州では先日危機的な大雨が降りました。雨はいったん危機を脱したとはいえ、地面に相当の雨水が染み込み地盤がゆるんでいるそうです。警戒を怠らないでいてほしいとともに、災害への備えもしっかりとしないといけないな。と改めて思いました。

さて、前回のブログでライフプランを作る為に、バランスシートという名前の資料を作り、今の家庭の資産と負債の内訳やバランスを見ていただきました。資産が負債よりも多ければ健全な家庭。負債の方が多かったとしてもその負債の内容が住宅ローンに関わるようであれば合格点。住宅ローン以外のその他借入による負債があり、なおかつ負債額が資産額よりも多ければ危険信号という位置づけになります。その場合なるべく早い段階で負債を減らし、健全な家庭に近づけていく必要があります。

その為に必要な資料というのがキャッシュフロー表です。ライフプランの根幹を作る資料になります。

キャッシュフロー表とは

日本語訳すると収支計算書とか収支内訳書といった具合でしょうか。直訳するとキャッシュ=お金。フロー=流れ。になるので、お金の流れを見える化したものだという事がわかると思います。主に収入(給与。事業所得。その他所得や年金など)と支出(固定費、生活費、その他臨時の費用に貯金)を一年ごとに記載していき、貯蓄残高の移り変わりを見ていき、将来に渡り貯蓄残高がマイナスになることがないかどうか。マイナスになるのであればどこを修正すればそれが改善されるのか確認していくために使います。

文で読むよりも実際に見た方が早いと思うのでキャッシュフロー表の一例を載せます。

キャッシュフロー表の書き方(見本)

これは日本FP協会HPから引用させていただいたキャッシュフロー表のモデルになります。
一番上に西暦または和暦で年を書いていき、その下に家族の名前と年齢を書いていきます。この家族の年齢を見て、【高校入学】や【長男結婚】、【夫定年退職】などおおまかなライフイベントも考えていきます。

さらにその下を見ていただくとAと書かれているところが収入合計額になります。夫婦で働いている場合それぞれを合算します。また不動産や株式などの所得がある場合その欄も作っておくほうがいいです。ここに記載する金額は税引き前の純粋な総収入を書くべきです。(税金や社会保険料は日本の経済状況により金額が変わります。手取り収入で計算しておくと後からの修正がしづらくなるので総額表記の方がのぞましいと思います)

支出の合計額はBの箇所になります。食費や日用品費などが入る生活費や、家賃や住宅ローン、管理費が入る住居関連費が大きな金額で他に、車両費、保険料、教育費、税金などがよく使われる項目になります。毎月の生活費の状況を最低1か月分は記録を取っておき、それを1年間に計算して記入していく形になります。

※場合によっては支出の項目は生活費の部分に物価変動率を掛ける方法も存在します。現在日本は物価成長率2%を目指しています(現実には達成は非常に困難な状況だと思いますがー)実際に2%まではいかないにしても輸入原材料の値上げ、人件費の高騰など諸条件によって食料品を中心に値上げは確実に行われています。この値上げをキャッシュフローに反映させる為、生活費を1年経過するごとに1%上昇させるなどの方法が物価変動率を考慮に入れる方法です。上の表は物価変動率は計算していませんが、私個人は考慮に入れた方がより正確なライフプランができあがるのでおすすめをしています。

キャッシュフロー表のポイント

キャッシュフロー表を作っていくうえで一番注目していただきたい箇所が【年間収支】の欄です【年間貯蓄額】ともいいますね。

その年にどれだけ貯蓄ができたかという金額になります。この【年間収支】を【貯蓄残高】に毎年足して行く事で貯蓄残高が増えていき、安定した家計が構築されることになります。この年間収支がプラスになっているか。もっといえばどの程度プラスになっているかが非常に重要です。

一応の目安としては手取り収入の20%を貯蓄に回せれば理想的です。

例えば上記の例でいえば世帯収入が660万円です(上記の表には税金や社会保険料の表記がありませんので、660万円が手取り収入として計算します。額面でいえばおそらく900万円くらいの世帯だと思います)

660万円×20%=132万円。

表を見てみると年間の収支は122万円のプラスなので、目標額よりは下ですが、悪くない数字だと思います。
手取り収入によって目標貯蓄額は変わりますので、この金額が貯められるようなキャッシュフローを目指して工夫してみてください。

手取り500万×20%=100万円
手取り400万×20%=80万円
手取り300万×20%=60万円
手取り200万×20%=40万円

まとめ

そもそもライフプランを作成する目的は将来に向かってお金に困らない生活をするために行うものです。そのためには毎月、毎年。確実な貯蓄残高の増加が見込めることが大前提です。「あー、今年は臨時の出費がたくさんあったから全然貯金できなかったわ」ではダメで、その臨時の出費を臨時ではなく、計算に入れておく事が大事です。その為にもこのキャッシュフロー表はとても役に立ちます。

また、配偶者が貯蓄に非協力的だ。私ばっかり頑張っている。そういう家庭にもキャッシュフローは効果的です。

人間だれしも言葉だけで説明されるよりも、図が表で視覚的に説得されるほうが話を聞いてくれるものです。非協力的な配偶者にキャッシュフローを作ってそれを元にして、「このままだと将来まずいから今のうちから手を打とう?」と話をすれば協力してくれる人も一定数います。

幸せな未来を作る為にぜひ、キャッシュフロー表を有効的に使ってください。