こんにちは。三島友紀FP事務所の三島です。

子供がいる夫婦が離婚を考えるときに、一番最初に考えるべきことの一つは親権のことではないでしょうか。女性にとっては自分がお腹を痛めて産んだかわいいわが子ですから、手放したくないという気持ちはよくわかりますし、もし離婚の原因が男性側にあるのでしたら、子供をまかせるなんてできないでしょう。

ただ一つだけ考えておいていただきたいのは、親権は母親がかならず取得するものでもない。という事。そして親権をめぐって争いが起きた場合、自分たちの主義主張を押し通す前に子供の意見をまず聞いてあげてほしい。という事です。なぜなら離婚という子供にとって辛い選択を選んだ以上、そこから先は最大限子供の事を考えていただきたい。そう思うからであります。

今日は「親権」について。お伝えできたらと思っております。

「親権」ってなに?

なるべくかみくだいて言いますと「子供に対しての財産の管理や、その身体の監護を行う権利」です。ここでいう子供とは未成年の子供のことを指します。一応これは「親の権利」ではあるのですが、それと同時に子供の面倒を見て、守らなければならないという義務という意味合いも含んでいます。

離婚をしていない夫婦の場合は、夫婦2人にそれぞれ子供の親権がついています。夫婦は共同で子供を育てていかなければいけない義務を持っているのです。その状態で夫婦が離婚をしますと、2人にかかっていた親権が消滅します。そしてどちらか片方を親権者として設定しなければいけません。これは必ず設定しなければいけないもので、離婚届にも親権者を記入する欄があります。そこが空欄の状態だと離婚そのものを受け付けてもらえない為、必ず最初に考えなければならないことです。

なお、離婚における親権の決定方法は2つしかなく、当事者同士の協議の結果合意により決まる方法(調停含む)と、裁判による審判です。離婚には協議離婚・調停離婚・裁判離婚と3種類の内容がありますが、協議離婚と調停離婚はどちらも最終判断は当事者2人の合意によって決まります。そのためそもそも争いが起きている状況などでは裁判離婚まで進むケースもそれなりにあります。

「親権」はどちらが持つべきか。その決めては

これは正直各家庭によって千差万別かと思います。パパが親権を持って子供を育てた方がいい家庭もあれば、ママが親権を持った方がいい家庭もあります。なので一般論だけ申し上げますとママが親権者になる割合の方が圧倒的に高いです。一説には9割はママが親権を獲得しているそうです。

なぜパパが親権者を持つ割合が少ないのでしょうか。私は主に3つの理由があると思います。

1、環境面(時間面)

2、子供の意見

3、離婚の原因を作ったのがパパだった

協議離婚以外の離婚方法では調停委員だったり、裁判官だったり第三者の人間の意見が入ってきます。その際に上記の内容を考慮に入れて意見を提出します。

たとえば、環境面です。
子育てに十分な時間をかけられるでしょうか。仕事ばかりをして子供との時間が取れない父親は親権を得るのは難しいでしょう。また安定した収入はあるでしょうか。仕事をしていれば大丈夫だとは思いますが、たとえば無職の人間に親権を渡すのもまた難しいでしょう。身体が健康体かどうかといったところも見られているそうです。

子供の意見もとても大事です。子供が15歳以上の場合は必ず子供の意見を聞かなければならないとなっていますが、15歳未満の場合でも子供の意向を無視した親権というのは命じづらいものです。また、今までの子供への接し方や子供への愛情の深さなども判断材料とされます。

離婚の原因とは借金や不倫、その他婚姻を継続しにくい事象を作ってしまったという事ですが、そのような場合、一般に信用がなくなります。そのようなものに子供を預ける判断はなかなかしづらいと思いますので、離婚の原因を作ったほうに親権が行くのは少し厳しいかと思います。

どの項目もその背後には「子供にとってはどちらがいいのか」という思いがあります。

私は離婚は否定はしませんし、婚姻状態が破壊された状態で無理やり生活を共にしていくくらいなら離婚してしまって新しい生活を前向きにスタートさせるべきだと思っています。ただし、子供にとってはやはり両親が離婚するというのは基本的に辛く悲しく、やりきれないものです。DVで暴力をふるわれているなど一部を除いて、子供は離婚はしてほしくないと考えています。その中で離婚をするという決断をするというのは子供の期待を裏切る行為だという一面があるのは仕方のないことだと考えています。

ですから離婚をするという方法を選んだ以上、そこからはどういう離婚方法を取れば子供にとって一番いい環境が作れるのか。というところを最大限に考えていただきたい。そう思っています。親権をめぐって争いになることがしばしば見受けられますが、ママが親権をもつ方が子供にとっては幸せだと思うのであればパパには潔く引いてもらいたいですし、その逆もまたしかりです。

夫婦は別れたら他人に戻れますが、子供にとっては別れても親は親です。最大限子供のことを考えた離婚をしていただけるよう祈りますし、私自身もお手伝いもしたいと考えています。