シングルマザーの皆様はどうしても夫婦共働きの世帯と比べ
労働時間が短くなってしまう。
お給料の高い仕事に就職する事ができない。
非正規社員として働かざるをえない…と収入が少なくなってしまう傾向にあります。

養育費はもらえている家庭はひとり親家庭の2割程度ですし、児童扶養手当があるとはいっても全額支給で子供1人の場合で43,160円ですから中々それで生活を安定させるのは厳しいものがありますよね。

生活を安定させるには、まずはお給料の高い仕事。安定した仕事に就く事が一番です。

実はひとり親家庭にはそのようなお給料の高い仕事に就くための資格取得をサポートする制度があります。

その制度を「高等職業訓練促進給付金」と呼びます。

高等職業訓練促進給付金とは

この給付金は母子家庭の母又は父子家庭の父が看護師や介護福祉士など就職に直結する資格取得の為に、一年以上養成機関で修業する場合、修業期間中の生活の負担軽減のために支給される給付金です。

資格取得の為には多くの場合資格学校であったり、専門学校に通う必要があります。
当然授業を受けている間は働く事ができません。その為泣く泣く学校に通う事をあきらめてしまうシングルマザーの方がいらっしゃいますが、この制度を使えば学校に通っている期間一時金ではなく毎月給付金を受け取る事ができるので生活の心配をする事なく資格取得に励むことができるようになります。

対象者

母子家庭の母又は父子家庭の父であって、現に児童(20歳に満たない者)を扶養し、以下の要件を全て満たす方

・児童扶養手当の支給を受けているか又は同等の所得水準にあること

・養成機関において1年以上のカリキュラムを修行し、対象資格の取得が見込まれること

・仕事または育児と修業の両立が困難であること

支給額・期間

支給額 月額100,000円(市町村民税非課税世帯)
    月額 70,500円(市町村民税課税世帯)
※ただし、養成機関における課程修了までの期間の最後の12ヶ月については、
    月額140,000円(市町村民税非課税世帯)
    月額110,500円(市町村民税課税世帯)

ご覧の通り支給額は市町村民税非課税世帯であれば月額10万円とかなり高額となっております。市町村民税非課税世帯は子供1人を養育している家庭の場合はおよそ所得で91万円。年収ででいえば146万円以下の場合は非課税世帯となります(東京23区の場合)

資格学校の後に2~3時間アルバイトをしたくらいでも十分10万円の給付は受けられる事になります。

支給期間 就業期間の全期間(上限4年)
※ただし、当該給付金の支給を受け、准看護師養成機関を卒業する者が、引き続き、看護師の資格を取得する為に養成機関で修行する場合には、通算3年分の給付金となる。

資格取得の為に資格学校、専門学校に通っている期間は4年間を上限に全期間において支給されます。これだけ長期間の給付金が出るのであれば安心ですよね。

対象となる資格

高等職業訓練促進給付金事業の対象となる資格は、就職の際に有利となるものであって、かつ法令の定めにより養成機関において1年以上のカリキュラムを修業することが必要とされている者について都道府県等の長が指定したもの。とされています。

一般的には「看護師」「介護福祉士」「保育士」「歯科衛生士」「理学療法士」「保健師」「助産師」等が対象とされています。これらは各自治体(市区町村)に窓口がありますのでそちらにご確認いただければと思います。

高等職業訓練終了支援給付金

支給額 50,000円(市町村民税非課税世帯)
    25,000円(市町村民税課税世帯)

入学時の負担軽減の為に高等職業訓練終了支援給付金という一時金も別途支払われるようになっています。ただしこちらについては終業後に支給となっているため、厳密には入学金などは立て替える必要があります。しかし修業後には新たに就職し、新生活が始まりますのでその準備金としてこのお金を使う事ができると思います。

活用方法

この高等職業訓練促進給付金を利用すれば、資格取得の為に2~3年学びながら生活を続けていくことができる可能性が大きくあがります。

例えば以下の様な生活が可能です。

まず収入。
住民税非課税世帯に該当する為アルバイトはやりすぎてはいけませんが、学校終了後に4時間程度のアルバイトは生活の為にしておきたいところです。
時給1,100円×4時間×20日=88,000円

そして児童手当が15,000円(3歳以上は10,000円)
児童扶養手当が43,160円もらう事ができます。

そのうえで今回の「高等職業訓練促進給付金」で100,000円が支給されるとなると、全部合わせて

246,160円が生活に使えるお金になります。

これだけあれば…

家賃   60,000円
光熱費  10,000円
通信費    5,000円
食費   40,000円
日用品  10,000円
レジャー 20,000円
交通費  20,000円
保険代  10,000円
被服費  10,000円
雑費   20,000円
貯金   30,000円
残額   11,160円

このように十分余裕のある生活ができるようになります。

もちろん資格勉強をしながらアルバイトをこなし、子育てもするというのはかなりキツイと思います。ただこの期間を乗り越えれば非正規社員よりも給料の高い仕事をすることができるようになりますし、仕事のやりがいも増し人生がより豊かになるはずです。

ぜひ挑戦してみてほしいと思います。

まとめ

「看護師」や「理学療法士」などの資格取得を応援する「高等職業訓練促進給付金」という制度があります。

この制度を使えばひとり親家庭の父または母であれば最大月に10万円を受け取ることができる可能性があります。その給付金は在学中ずっともらう事ができます(最大4年間)

アルバイトを併用すれば給付金と給料、児童手当等で十分生活する事もできますので、将来の安定した生活の為に2~3年は終業期間と思って頑張ってみるのもおすすめです。

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