こんにちは三島友紀FP事務所の三島です。
今日はシングルマザーの方の仕事選びについてお伝えしたいポイントがありますので、そちらについて書いていきたいと思っています。今回はシングルマザーの方向けの記事ですが男性のシングルファザーの方も参考になる点がありますから、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
目次
『シングルだから』という言い訳をしない
厳しい言い方をするようですが、採用する企業にとってあなたがシングルだろうが、子供がいようが関係はありません。あなたを採用する事でその企業にどんなメリットがあるか。起業はそこをみています。その中で『シングルだから働く時間短くてもしょうがないでしょ』『家では家事に育児に忙しいのだから仕事の勉強なんかできない!』『子供が突然熱出したんだから休んで当然でしょ』といったあまりに自分本意な考えや、甘えを持っているとそもそも採用すらされません。
もちろん希望は伝えるべきだとは思います。しかしこちらの希望を押し付けるばかりではなく、『子供は保育園に入れていますから、就業時間めいっぱい働けます』『熱が出た時は近くの両親に見てもらえる事になってます。また病児保育の登録をしているので、そちらも使えます』といったようにあなたの方からもこういう対応が可能です。という提案をした方がいいと思います。
正社員にこだわる
子供が小さいうちは時間の融通がきくパートアルバイトや、派遣などで働く人も多いです。しかしそれでもできるだけ正社員で働けるように仕事を探すべきだと思います。理由は2つあります。
1.給与面の待遇と、社会保険がついてる事
まず給与面ですが一般的にパートや派遣よりも正社員の方が給与は高い傾向にあります。自分1人で子供との生活を成り立たせていくシングルマザーの方にとって給与の額というのは仕事選びにおいて最大限に重要視すべき面だと思います。
また正社員であれば基本的に社会保険や厚生年金が完備されています。(パートなどでも勤め先や年収によっては有ります)国民健康保険よりは給与天引きの健康保険の方が割安ですし、雇用保険があれば怪我や病気で働けない場合の傷病手当金も支給されます。厚生年金保険に加入していれば老後受け取る事のできる年金額が大幅に増えます。そしてなにより簡単にクビを切られたりする事がないので安定して長く働く事ができます。
正社員というのはいい事づくめなのです。
そして2つめの理由ですが
2.正社員で採用されやすくなっている
という点です。今日本は人手不足が進行しています。団塊の世代がどんどん引退をしていき、働く現役世代が毎年減っています。日本政府もこのままでは経済が低迷するということで、一億総活躍社会として女性の活用を推進しています。
日本全体で女性の雇用を求めているのです。需要と供給の関係からも、これだけ需要が高まればどの企業も労働環境を良くして、人に来てもらおうとします。より質のいい労働環境の企業に入りやすくなります。今はあえてパートを選ばずとも質のいい正社員の求人が見つかる可能性が高いのです。
正社員として働く事をオススメします。
公的機関などの就業支援機関などをフル活用!
今は仕事探しの方法が多様化しています。すぐ思い浮かぶのはインターネットを使ったリクナビネクストなどの転職情報サイトなどかと思います。もちろんこちらも徹底活用していただければと思います。できれば複数のサイトに登録。無料のキャリアカウンセラーなどとの面談を通してどういう仕事があっているのかなどの相談もできますので、そちらも使っていくべきだと思います。
ただそれ以外にもおススメできる制度がいくつかあります。ご紹介します。
1.マザーズハローワーク
マザーズハローワークは子育てをしながら求職活動をする方のための就業支援機関です。保育士が常駐していたり、キッズコーナーがあり子連れでも相談しやすいのは当然として、一般の求人とは別に、仕事と子育ての両立がしやすい求人も受け付けていますので、どんな求人があるのかだけでも一目見てみるといいと思います。
また『マザーズ予約相談サービス』というサポートがあり、これは求職活動だけでなく、まだ保育園などの預け先が決まってない方にとって大事な、子供の預け先の探し方やアドバイスなどまでトータルで相談に乗ってくれます。
2.母子家庭等就業自立支援センター
母子家庭等就業自立支援センターは母子家庭の母親などに対して、就業相談から就業支援講習会の実施、就業情報の提供など一貫した就業支援サービスの提供を行うとともに、弁護士等のアドバイスを受け養育費の取り決めなどの専門的な相談を行う施設です。
就業支援講習会ではパソコンの講習や、「シングルマザー再就職講座」などのセミナーを行っており就職に有利な資格や技能を身につける助けになります。
3、高等職業訓練促進給付金
シングルマザーの方が安定した正社員の職を得るのに、資格は非常に大きな役割を果たします。私の母もシングルマザーになった後、以前から介護士として老人ホームなどで働いていましたが、勉強をしケアマネージャーの資格を取って正社員となり、給与が大きく上がったそうです。この高等職業訓練促進給付金とは母子家庭の母親などが資格取得の為に1年以上養成機関で修業する場合に、就業期間中の生活の負担軽減の為に、毎月給付金が支給される制度です。
支給額は住民税非課税世帯が月額100,000円。住民税課税世帯は月額70,500円となっております。これに加えて養育費。さらに自分自身で多少アルバイトを行えばなんとか生活できるくらいのお金は賄えると思います。
対象となる資格は看護師、介護福祉士、保育士、歯科衛生士、理学療法士などがあります。
まとめ
シングルマザーとなった後、仕事の不安は誰しもが持つものです。特に今まで専業主婦だった方にとっては、どうやって仕事を探していけばいいのか。どういう仕事がいいのか。とても不安だと思います。
ただ現在は公的な支援が非常に充実しており、また相談員の方もとても親切です。勇気をもって相談に行くことで必ず条件のいい仕事は見つかるはずです。シングルマザーだからと変に気負うことはありませんし、自分の条件に合う仕事をぜひ探してみてください。
次回、私の周りの女性に聞いたシングルマザーにおすすめの仕事をご紹介します。